ヘンゼル : H坂 青
グレーテル : 涌出 Aユメ
父 : ナニヌネノ
継母 : 隼 葵
おばあさん : 成木 コウ
はと1 : マス夫
々 2 : MIFEU
々 3 : ピーマン
かも : トマト
ナレーション: さとちゃん先生
キョチュグリム −ヘンゼルとグレーテル−
昔々、貧乏な1家族がありました。
その家族には元々ヘンゼルという兄とグレーテルという妹とその父が住んでおりました。
2年ほど前、父は子供たちのためには母親が要るだろうと思い、今の継母と再婚しました。
只でさえ貧乏なのに、その国では大飢饉が起こり、ますます貧乏になりました。
ヘンゼルたちの家でも、毎日食べるパンさえ残りわずかになってしまっていました。
ある日、子供たちがベッドに入った後、継母と父は相談しました。
父(ナニヌネノ):どうしよう…もうパンも残り6個になってしまった…。
継母(はやちゃん):パンが無ければケーキを食べれば良いじゃなーい♪
父:否、何どこぞのアホ王女みたいな事言ってるんだ!!現実を見詰めろ!
継母:えー…元はと言えばお前の働きが悪いから給料も安くなって、こんなに貧乏になったかと思えば、今度は大飢饉でリストラされてんだぜ?
全ての現況は貴様に有り!!
父:ウッ...でも、お前だって内職でもすれば良かったじゃないか!!
継母:はぁー?何自分棚上げしてアタシにそんな事言ってんの??
それに内職って言ったら大抵庶民の娯楽物を作るためにあるのよ?
こんな大飢饉のときに金を娯楽のために使うなんてアホの行動よ!
だーかーら!こんなの作ってもお金にならない!
つまり内職の仕事も無い!って事で全ての現況は貴様に有り!!
父:うぅ…言い返せない…。
じゃぁ…どうすれば…?
継母:そうねぇ…この話の設定中世だからこの頃子供って吐いて捨てるほど居たのよね…子沢山時代?っつーわけで子供を山に捨ててきたら良いじゃない。
父:えぇっ!?
継母:生きてまた子供を作るか、子供と一緒で全員のたれ死ぬか!
決めるのはお前だ!
ぶっちゃけ私は死ぬ気は無い!
父:うぅ…ゼッテェ配役間違えてるよ…。
継母:何か言ったかナニヌネノ!?
父:言ってません…。じゃあ明日にでも捨てに行くか。
継母:そうだな!決断したら行動は直ぐにした方が未練も無いものなぁ…?ヒヒヒヒヒヒ…
その頃子供たちはベッドには入っていましたが、眠っては居ませんでした。
2人は両親のやり取りを聞いていると、相談をしました。
ヘンゼル(H坂さん):あの優しいお父さんがあんなに弱いなんて!
グレーテル(Aユメさん):え?そこ心配するの?私たちの生死は?人生エンジョイ無しで死ねと?
ヘンゼル:大丈夫だよグレーテル。僕が何とかする!
グレーテル:うっわ、頼りねぇ〜。
ヘンゼル:失敬な!っていうかそんなセリフあったっけ!?
グレーテル:アドリブアドリブ〜♪だって実際頼りなさげじゃん?
ヘンゼル:じゃんって…否定できないけど…。兎に角!僕がどうにかする!グレーテルは安心して眠ってて!
そう言うとヘンゼルはベッドを抜け出し、外に出ると夜の闇に月の光で光る石を沢山探し出し、そっとカバンの中に入れ、そして眠りました。
次の朝、
父:さぁ子供たち!起きなさい。薪を切りに行くから、森へ行くよ!
グレーテル:むぁ〜まだ眠いぃ〜…。
父:そんな事言わないで!薪を切りに行かないと冬を越せないよ!
ヘンゼル:どうせ関係ねぇじゃん…
父:ん?何か言ったかい?さぁ!早く起きないとお母さんが仁王になるよ!?
ヘンゼル,グレーテル:それは流石に怖いなぁ。
父:僕の言う事は気か無いくせに…うぅ…
ヘンゼルは石の入った鞄を持つと、外へ出た。
継母:はい、起きたね?この2つのパンはお前達のお昼ご飯だよ。大事に食べなさい。
ヘンゼルとグレーテルはパンを貰うと先に歩く両親について行きました。
ヘンゼルは途中、ときどき立ち止まって地面に石を2,3個落としてついて行きました。
父:ヘンゼル、早く来なさい。逸れてしまうよ。
ヘンゼル:ちょっと待って!すぐ行く。(どうしよう予想外にカバン重ぇ…!!)
4人は森深くのちょっとした広場に着くと、父は焚き火を起こし、両親は薪を切りにいくふりをして帰ってしまいました。
父は枝に木の棒をつると、それが幹に当たって木を斧で切っているように聞かせました。
ヘンゼル:行っちゃったね。
グレーテル:うん。あのまま帰っちゃったんだろうね。どうしよう?
ヘンゼル:夜まで待とう。もしかしたらお父さんが戻ってくるかもしれないよ。
2人は夜まで待ちましたが、両親は帰ってきませんでした。
グレーテル:如何すればいいの?
ヘンゼル:大丈夫だよ。来るときに良く光る石を落として行ったから、帰り道が分かる。
2人は石を探しました。良く光る石は良く見え、2人は家に帰り着く事が出来ました。
両親はまたも相談しました。
父:どうしよう。どうやって帰ってきてしまったのだろう…神様が怒っているのかな?
継母:何ロマンチストになってるの。明日はもっと森の深くに置いて行けば良いよ。
父:そうかなぁ…
兄妹はまたそのやりとりを聞いていました。
グレーテル:どうしよう!明日こそ死ぬかもしれない!
ヘンゼル:大丈夫だよ!また僕がどうにかする!
でもヘンゼルは石を拾おうにもドアに鍵がかかっていて拾う事が出来ませんでした。
次の日、また4人は森へ行きました。両親は今度はもっと奥深い場所に連れて行きました。
ヘンゼルはまたもらったパンを少しずつちぎりながら落としていきました。
しかしパンはハトに食べられてしまいました。
ハト2(MIFEU):おお!こんな大飢饉なのにこんな所にパンがぁっ!!
ハト3(ピーマン):天の恵み!!
ハト1(マス夫):食うべ!
ハト2:あっ!ハト1!お前食いすぎだろう!
ハト1:ケチケチすんなよ!
ハト3:いや、だとしても食いすぎだ!
ハト1:何言ってんだよ〜!
ハト2:あーあ、食われてもしらねぇ〜ぞ。
パンは全て無くなってしまった。
ハト2:あー満腹満腹。あと3日は行けるな。さ、帰ろ〜。
ハト2は飛び立った。
ハト3:そうだね。3日は行けるよ。帰ろ、帰ろ。
ハト3も飛び立った。
ハト1:ちょっと待って!
ハト1も飛び立とうとしたが、食べすぎで飛べなくなってしまった。
ハト1:あぁぁあああ!!!
ハト2:あーあ。だから食べすぎだって言っただろ。
バーカだな。バーカバーカ!!
ハト3:あははは!キツネにでも食われろ!
地を這うハトは只の食用鶏だ!
ハト1はキツネに食べられてしまいました。
一方、ヘンゼルとグレーテル。
グレーテル:本当に大丈夫?
ヘンゼル:大丈夫だよ。きっと。
そしてまた夜になりました。しかしヘンゼルたちはパンを見つけられませんでした。
2人は森をさ迷うと、ある1軒の家を見つけました。
その家はなんと!お菓子で出来たお菓子の家だったのです!
ヘンゼル:うわぁ!すごい!お菓子の家だ!
グレーテル:窓とかチョコレートで出来てるよ!さっそく食べよう!
ヘンゼル:食べよう食べよう!
2人は家を食べ始めました。するとしばらくすると、家の中から声がしました。
?:誰だい?私の家を食べるのは!
ヘンゼル:聞き違いだよ。
グレーテル:風化しちゃってるんだよ。
?:ンナ事あるかーっっい!!!!!
家の中から勢い良くドアを開けておばあさんが出てきました。
おばあさん(コウちゃん):何だ、子供かぃ。さぁさぁ、家にお入り。美味しいものが沢山あるよぉ。
子供たちは嬉々として家の中に入りました。
おばあさんは子供たちに美味しい食べ物を沢山与え、夜はフカフカのベッドに寝かしてくれました。
が。
次の日、お婆さんは豹変してしまいました。
なんとお婆さんはヘンゼルが眠っている間に牢屋に入れてしまったのです。
そしてグレーテルをたたき起こしました。
おばあさん:さぁっ!グレーテル!起きな!!
グレーテルはビックリして飛び起きました。
グレーテル:わぁっ!何!?あれ?ヘンゼルはっ?!
おばあさん:はっはっはっ!アレは私の牢屋の中に居るよ!
お前はお前の兄ちゃんのためにタップリ美味い物を作りな!
肥やすんだ!
グレーテル:ああっ!お前はもしや!世に言う人を喰う魔女だなっ!?
おばあさん:今頃気付いたのかい!バカな子だねぇっ!
グレーテル:前々から思っていたんだけど人肉って硬いらしいよっ?
消化に悪いと思う!
おばあさん:(ギクッ)子供の肉は軟らかいのさ!
グレーテル:しかもこの頃の子供は飢餓でガリガリだと思うしっ!
おばあさん:(ウウッ)だからお前が肥やすんだよ!
グレーテル:っていうかよくそんな歳で肉とか食べれるよねっ!
矛盾してるよねっ!
おばあさん:(ギクリンチョ)そんな事言わずにさっさと兄貴を肥やせ!
年寄りを待たせるんじゃないよっ!
グレーテルは仕方なく泣く泣く料理を作ってヘンゼルに与えました。
グレーテル:ヘンゼル、あのババアは目が見えないみたいなの。
だから肥っているか確かめるためにどこか触ると思うの。
だからこの骨付き肉の骨を差し出せば良いの。
OK?
ヘンゼル:分かったよグレーテル。
グレーテル:あのババアは私が片付けるわ…(キラーン)!
ヘンゼル:わ、分かったよグレーテル…(怖ぇぇっぇえ)
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